降らぬなら降る場所行こうホトトギス【上越/信州/三河 旅行記】その2
雪を求めて三千里。前回の続きです。
2日目も気温は比較的高くあいにくの雨模様でした。北陸自動車道をしばらく走ったノチ、海岸線を通る国道8号へ。親不知あたりは天気が良いと景色は最高なのだそうですが、景色を楽しむことなく、そぼ降る雨の中を疾走。こうなりゃ喰い気に走るしかない!という事で、糸魚川で名物の蟹を購入。
【糸魚川・上越】2020年3月14日
糸魚川市にある道の駅「マリンドリーム能生(のう)」には「かにや横丁」と呼ばれる紅ズワイガニの直売場があり、地元の漁師さんの出店が所狭しと並んでいます。紅ズワイガニって今まであまり馴染みがなかったのですが、このあたりで「蟹」といえば「紅ズワイガニ」だそうです。紅ズワイガニはズワイガニよりも値段が安いにもかかわらず甘みは強く、獲れたてを塩茹でしているので調理するより生でかぶりつくのがオススメです。店の横では、買ったばかりの蟹をそのまま食べる人で賑わっていました。我々は家に帰ってからゆっくり食べたかったので宅配便で送ってもらうことにしました。解凍した蟹の脚をポキッと折ってプリップリの身を出しカブリつけば、口の中はカニワールド全開です!
ランチは義弟オススメの上越市「麺屋しょうじ」で。こちらは界隈で人気のラーメン店のようで、土曜日の13:30過ぎなのに軒先のテントの中にはまだ順番待ちの行列ができていました。メインのスープは2種類で「こってり」か「あっさり」。最近美食が過ぎて時々痛風が足先を襲うワタシは大人しく魚介系スープの「あっさり」を美味しくいただきました。粗く刻んだ玉ねぎがアクセントになって良い仕事をしていました。
【飯綱高原】
ラーメンでお腹を満たした後、土産の地酒(麒麟山と緑川)を買うのに酒屋に立ち寄った後、上越から南に下って2日目のお宿のある飯綱へ向かいました。今宵のお宿は義弟が勤める会社の保養所。妙高あたりから標高が高くなり霧が立ち込めイイ感じ。徐々に雪景色になってゆきました。
宿近くの道には凍結防止剤が散布されておらず、ようやく念願のスタッドレスタイヤ活躍の状況に!
積雪量は僅かではありましたが辛うじてホトトギスが鳴きました(^^;) 。雪を求めてはるばる信州までやってきた甲斐があったというものです。この日のディナーは保養所でフレンチのコース料理。コスパ最高で味も内容も大満足でした。
そして翌朝、、
フロントガラスにもうっすら積もった雪を雪かきしてから長野市内へ。この程度の雪ではスタッドレスタイヤの本当の実力を測ることは出来ませんが、全く横滑りなどの不安なく白樺並木の雪道をクルーズ出来たので、ワタシは満足なのでありました。(^-^)v
【善光寺】2020年3月15日
3日目は長野県の善光寺をお参りしてきました。『牛に引かれて善光寺詣り』ならぬ『雪に引かれて善光寺詣り』。でもこの日は晴れ間の広がる清々しいお天気でした。
写真は日曜日の朝9時半頃の善光寺参道です。やはりコロナウィルスの影響でしょうか、人影もまばらでした。
訪れた3月15日はちょうど春の御会式(おえしき)の日でした。御会式とは善光寺如来が現在の地に遷座された事を記念する法要です。我々が本堂でお参りを済ませてすぐに帰ろうとすると、気さくな警備員さんが寄ってきて『あと10分ほどしたらご開帳があるから左の方で待って拝むと良いよ』と教えてくれたので、言われるがままに向かって左側の外陣で待機。内陣では先程から十数人の僧侶がお経を唱えています。そして大きな音で鐘が幾度も鳴らされたかと思うと、鐘の音をBGMに龍の描かれた帳が徐々に開きご開帳。帳の奥から秘仏のご本尊が納められた厨子が現れました。、、と知ったように書いていますが、これら全ては後で調べてわかったハナシ。この時は何がなんだかわからぬままご利益を求めて合掌しているだけでした。でも年に2回しかない御会式の行事の秘仏ご開帳の時刻にたまたま居合わせたというのも何かのご縁。思い出深い初めての善光寺参拝となりました。(^-^)
帰りの参道で妻のお気に入り「八幡屋磯五郎」の七味唐辛子を記念に購入。歩道には唐辛子缶の形をした丸椅子が置いてありなかなか楽しい。本店のモダンな店内には、いろいろな種類の七味が売られていました。
【豊川稲荷】2020年3月16日
善光寺を出て松代の日帰り温泉(鉄分を多く含むイイお湯でした)でひとっ風呂浴びたノチ義妹夫婦と別れ、その後我々は一気に南へ下って三河湾のホテルで宿泊。4日目に犬山城や明治村に行く予定だったのですが、いずれもコロナの影響でクローズ。やむなく帰ろうかとも思いましたが、晴天だったので豊川稲荷にお参りして帰ることにしました。
今年の1月にお参りした京都の伏見稲荷は千本鳥居で有名ですが、こちらは千本幟(のぼり)。様々な顔をした狐像の周りには夥しい数の幟がはためいていました。
そして圧巻は狐塚。祈願成就の御礼として多くの狐像が祀られている光景を目に焼き付けると、夢に出てきそうです。今年はワタクシ、狐にも縁があるのカモ!?
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楽しかった3泊4日の旅行。新型コロナウィルス流行による自粛ムード高まる中であえての旅行決行でした。国は日本を一括りにして自粛を呼びかけていますが、各地を巡って感じたのは地方によって全く住民の意識が異なるという事です。この時期急激に感染者が増えた愛知県では確かにピリピリした感じはありましたが、感染者が出ていない富山県ではマスクをしていない人の方が多いくらいでした。それでも、どこを巡っても観光客や外出する住民が激減しており消費が極端に落ち込んでいる印象です。もちろん、混雑した場所でのマスク着用など最低限のマナー遵守やうがい手洗いの励行はこの時期必須ですが、誰もがウィルス感染を恐れて通り一遍に活動を自粛するのも如何なものかと感じます。免疫力のある人は感染していても発症しないといいます。お年寄りや基礎疾患のある人は細心の注意が必要なことは間違いありませんが、免疫力に自信のある人は感染される事を恐れず、むしろ自分が感染しているかもしれないという意識で人に感染さぬよう心がけながら、なるべく普段通りの生活をすべきなのでは?と感じました。
いずれにしても、一刻も早く感染拡大が終息に向かう事を願わずにはいられません。
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【3月27日追記】
特にこの1週間は新型コロナウィルス感染状況が日々刻々変化しています。アメリカやヨーロッパそして東京の様子を見ていると、「対岸の火事」では済まされない状況になってきました。必要以上に恐れる事は無いという考えは変わりませんが、状況が悪い方に向かっているので若干の前言撤回です。感染源不明の二次感染が増大しており、誰もが感染源になってしまうリスクも高まってきました。自分や他人の命を守るため、もはや普段通りの生活は慎むべき時が来たようです。引き続きしっかりと状況判断をしながら過ごしたいと思います。