弔事のち慶事

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今年の一月某日。息子があらたまってワタシに話があると言う。

嫌な予感。。。

息子は何を仕出かしたんやろか??

『結婚することにした。』

え〜? 付き合っている人がおったんか!?

普段の言動から、一生結婚はしないつもりだと思っていたのだが、それは良かった[E:#x1F60A]!!

その後、息子が彼女の家に挨拶に伺ったり、彼女を我が家に招いたりしながら結婚の段取りを着実に進める息子。お相手は、息子が団長を務めるコーラスのメンバー。結婚式はコーラスメンバーを呼んで賑やかに執り行いたいということで、今後コロナの状況を鑑みながら日程を決めていくらしい。


2月に妻の父が亡くなった事もあり、四十九日の法要を終えてから両家の顔合わせと結納を行ないました。

【両家顔合わせ】2022年4月3日

相手のご両親との顔合わせは、そぼ降る雨の中、大阪市阿倍野区にあるイタリアン「混 (com)」にて実施しました。

こちらの建物は文化庁登録有形文化財に指定されている「寺西家阿倍野長屋」のうちの一軒をリノベーションされたお店です。長屋としては全国で初めて文化財に指定された建物だそうです。この界隈は近年、古くからあった民家をリノベーションした店舗が多く立ち並ぶようになりました。

息子達はネット検索してこの店を選んだようなので全く気づかなかったらしいのですが、この店のすぐ近くに私の生まれた実家がありました。これも何かのご縁かな?

イタリアンといっても創作料理系なので、お品書きを見ても何が出てくるのか想像がつかず、サーブされてもどれが飾りでどれが料理か聞かなければわからないほど美しく素敵なものでした。それぞれにストーリーがあり工夫が凝らされていて、五感を刺激するものばかりです。普段なら携帯で料理の写真を撮りまくるのですが、さすがに両親初顔合わせなので遠慮して一枚だけ写真に収めました[E:#x1F605]。

ちなみに、料理以上にユニークなのが面白くてこだわりが強いこちらの店主。一言では表現できない程、クセの強いカオスな方でした[E:#x1F606]。

【結納の儀】2022年4月29日

結納式は奈良市の老舗料亭「菊水楼」でおこないました。

創業明治24年。130年前に創業と同時に建造されたこちらの建物も国の有形文化財に登録されています。本来ですと、庭や玄関で記念撮影を行ないたかったのですが、この日も雨天。晴れ男のワタシとは真逆の大雨男の息子です。ちなみに前日と翌日は快晴で、この日は嵐のような豪雨でした[E:#x1F605]。

窓の外は雨に濡れた若葉が光り輝いていました。

結納品のひとつ、翁人形はワタシたちの結納の日に、ワタシの母が作って妻に贈った木目込み人形です。息子夫婦にも、共に白髪が生えるまで幸せに暮らしてもらいたいものです。

慣れない口上で式進行を無事に終えたのち、めでたい料理に舌鼓。今回も、スタッフが『お写真をどうぞ』と言ってくれた料理のみ遠慮しながら激写。縁起物の食材を中心に丁寧な味付けが施されており、特に大和丸茄子の石焼&蒸し鮑は絶品でした。[E:#x1F60B]


吉凶禍福は、あざなえる縄の如し。

義父の不幸があった後の息子の慶事。

息子達も今後、辛いことや楽しいこと、悲しいことや嬉しいことがたくさん有ると思いますが、常に前を向いて明るく励まし合いながら暮らして欲しいと願うばかりです。

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