紀伊半島の旅(1日目)

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政府が主導する「Gotoトラベル事業」とは別に、都道府県主導の観光キャンペーンが各地で行われています。奈良県では奈良県民を対象の観光キャンペーン「いまなら。キャンペーン」が行われました。半額以下で奈良県の宿に宿泊できるめったにないチャンスなので受付開始日にクーポンを購入。ついでに和歌山へも足を伸ばしてGotoキャンペーンを使ってもう一泊、2泊3日の紀伊半島ドライブの旅と相成りました。

今回の旅行スケジュールは以下の通りです

<1日目> 奈良県天川村 天河大辨財天社参拝 → 十津川村 玉置神社参拝 →  十津川温泉にて宿泊

<2日目> 和歌山県新宮市 熊野速玉神社参拝 →  新宮市 神倉神社参拝

→  那智勝浦町 熊野那智大社参拝 & 那智滝見学 →  串本町 橋杭岩見学 →  白浜にて宿泊

<3日目> 和歌山県湯浅町 伝統的建造物群保存地区散策 →  有田川町 鉄道交流館 見学

子供の頃、なぜ年寄りは温泉や神社仏閣巡りを好むのかなぁ?と疑問だったのですが、還暦になると理由も無くこうなるものだと分かりました。


初日。宇陀から吉野川までは県道で出て、国道169号線を吉野川沿いに走り、途中から国道309号線を下って天川村へ。

天川村は紀伊半島の真ん中あたりに位置し、山岳修験道で有名な大峰山を擁する山深い村です。

<天河大辨財天社>

国道309号から「すずかけの道」と呼ばれる県道53号を少し走ったところに、最初の目的地「天河大辨財天社」はあります。

こちらは芸能の神様としても有名で、多くの芸能人が参拝されているようです。実は我々がここに立ち寄ったのには理由があります。

3年ほど前から妻はジャズヴォーカルスクールに通っています。彼女の幼い頃からの夢は歌手になってステージで唄う事。シロウトとしてではありますが、そんな彼女の夢が還暦の誕生日(今年10月下旬)にソロライブという形で初めて叶う事になりました。そのライブの成功祈願で天河辨財天社に立ち寄ったのでした。

芸能の神様だけあって、拝殿の横には神楽殿があり、こちらで神楽や能楽、音楽奉納などが行われるようです。来たるライブで心を込めてしっかり歌えますようお祈りした後は、1日目の宿がある十津川へ向かいました。

「すずかけの道」をさらに西に進み国道168号線に合流すると十津川を目指して南に進みます。実は旅行の前々日に台風の影響でこのあたりに大雨が降り国道168号線は全面通行止めになっていたのですが、晴れ男パワーの全開で通行止めも解除され、徐々に晴れ間が広がる行楽日和になりました。

 道の途中には弘法大師伝承の不動滝や熊野山地が一望できるビュースポットなど、ドライバーを飽きさせない絶景スポットが点在していました。そして、熊野三山の奥の院と呼ばれる玉置神社へ。

<玉置神社>

この神社は『呼ばれた人しか辿り着けない』『邪心のある人はたどり着けない』などといわれています。さて、邪心満々のワタシは辿り着けるのか?? 恐怖と不安におののきながら対向車が来ない事を念じて細い山道を登り続けるワタシ(笑)。途中、カーナビが自車位置を失い、どこに向かっているのか、わからないというトラブルに巻き込まれながらも何とか無事、駐車場まで到着。
思いのほか広い駐車場から、山道を歩いて玉置神社に向かいます。

山伏が歩く道を、我が家の「山の神」も歩く。

我が家の「山の神」が山之神にご挨拶のノチ、さらに歩く。。

山道周りは杉の古木、大木がいっぱい。神域のため、長年伐採されることもなく大きく育ったようです。最も大きい「大杉」は幹周りが10.5mと超巨大。樹齢1000年以上の杉があちらこちらに有りました。

駐車場から歩く事約30分。ようやく玉置神社の本社に到着。ワタシにお説教をするために神様が呼んでくれたようです。標高約1000m。この時期は山歩きでかいた汗も、心地よい風が乾かしてくれます。

拝殿横の「神代杉」は樹齢がなんと3000年! その神々しさは、なんというか、、ほぼ言葉にできません。。。

<十津川温泉 静響の宿 山水>

玉置神社への参拝を終えて来た道を戻り、十津川と上湯川の分岐で上湯川に沿ってしばらく走ると1泊目お世話になった「静響の宿 山水」です。

十津川温泉郷は全国で初めて「源泉掛け流し宣言」を行った事で有名です。郷内全ての温泉施設が源泉掛け流しとなっており、我々が泊まった「静響の宿 山水」も当然、源泉掛け流しでした。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉。熱いと聞いていましたが、温度的にもちょうど良い加減の少し硫黄の香りのする温泉で、なによりも掛け流された源泉がドバドバ流れてくるのでなんとも贅沢な気分です。2つ有る貸し切り風呂も宿泊者は空いていれば予約なしで入浴する事ができます。大浴場からは上湯川の清流を望めます。ゆったりした気分で入浴ができました。

 

宿泊した部屋は二人が泊まるには広すぎるくらいの変わった間取りでしたが、窓からテラスに出るとのんびり上湯川を眺めたりできるし、浴場が近いので、気軽にお風呂が楽しめて良かったです。

楽しみの夕食は熊野牛のしゃぶしゃぶとステーキのコース会席で、十津川産マスの刺身など地元食材をたくさんいただけました。

また、朝食は鮎の干物を中心にした「ザ・旅館の朝食」でした。やはり、地元の食材を使った料理をその地でいただくのは最高においしかったです。


食前食後に十津川の温泉を堪能した翌日は和歌山県の新宮へ。その模様は、次回アップします。

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