2泊3日 紀伊半島で温泉めぐり
週休4日の定年再雇用サラリーマンにとっては年がら年中バケーションみたいなものなのですが、『夏季は1週間の連続休暇をとってください』という会社からの御達しに従い、今年は8月第1週に夏休みをとって紀伊半島ドライブを楽しんできました。今回の旅の目的は「温泉巡り」です。2泊3日で白浜温泉、湯の峰温泉、十津川温泉、洞川温泉の4湯を制覇してきました。
想い出を記憶に留めるべく、行程に沿って一挙に旅レポしま〜す。
【白浜水族館 & 円月島】
初日15:00。 当初、白浜の宿に直接チェックインするつもりでしたが予定より早く白浜に着いたので、番所山公園へ立ち寄りました。番所山公園は白浜の温泉街を一望できる高台にある国立自然公園です。番所山(標高はわずか32.5m)の麓には京都大学が運営する白浜水族館があるので、まずはそちらに入館しました。
白浜水族館にはイルカショーのようなエンターテイメントはありません。京都大学臨海実験所の付属施設だけあって、とにかく学術的に白浜周辺の海洋生物を水槽ごとに分類群で分けて紹介しています。例えば、よく似たクエとヤイトハタを同じ水槽に入れて『養殖場から逃げたとみられる交雑個体が野外で見つかり問題となっている』という説明文が添えられていたりします。海洋生物を取り巻く現状まで言及されているので、来場者はただ観察するだけではなく、その奥にある事柄に疑問や興味を持つよう工夫されているのです。
とはいえ、やはり泳いでいる魚たちを只々ボーっと見るだけでも充分にココロが癒されます。ワタシのお気に入りはギョロ目でブサカワな左上の「イシガキフグ」です。
>* ))))><
水族館から海岸に出て岩場を歩くと、心地よい潮の香りを含んだ風が吹いていました。海岸に迫るようにそびえ立つ洞窟には不動明王が祀られています。海岸からは白浜のシンボルである円月島も間近に見ることができます。
上の写真の突堤の延長線上に見えるのが円月島ですが、北側から見ても円月島らしくはありませんねぇ。もし写真に収めるなら県道を少し走って東側から撮影することをオススメします。
↓ ↓ 東側から撮影した円月島の写真はこちら ↓↓
四方を海に囲まれた島には正面も側面も無いんだけど、やっぱり円月島の正面はこちら側ですね〜。
【湯処 むろべ】
初日の宿は「湯処 むろべ」でした。白浜温泉と言っても源泉は10ヶ所以上あるそうで、こちらのお宿の源泉は「甘露の湯」と呼ばれるナトリウム塩化物炭酸水素塩泉です。ほんのわずかに硫黄の香りがする無色透明の柔らかな肌触りのお湯でした。源泉掛け流しで24時間入浴可能なのですが、夕食に和歌山名産の梅酒飲み放題を頼んでストレートでガンガン呑んだため、朝までぐっすり寝てしまいました。
食事は夕食朝食共に半個室で、飲み物以外は最初から配膳されているパターンでした。コロナの影響もあって、最近の宿はできるだけスタッフとの接触も減らすようになっています。客側としてもマイペースで食事を楽しめるので、このパターンも良いかなと思います。
そうそう、梅酒飲み放題の前に「紀州の地酒酒飲み比べ」も平らげていました。そりゃ、よく眠れたはずです。
2日目は国道311号を通って東へ向かいました。
【熊野古道館】
紀伊田辺から紀伊山地に分け入って熊野本宮大社に向かう熊野古道「中辺路(なかへち)」ルートに並行して走る国道311号には、熊野古道関連施設が点在しています。滝尻王子の近くにある熊野古道館は熊野古道の歴史紹介を兼ねた休憩施設で、熊野古道の下調べには最適な施設です。
ちなみに「王子」とは「プリンス」ではなく近隣住民が在地の神を祀っていた諸社の総称だそうです。熊野詣の参道は長く険しいので、マラソン選手にとっての電柱の如く、次々に設定してゆく次の目標のようなものだったのかも知れません。知らんけど。。。(笑)
【熊野古道なかへち美術館】
国道311号を更に東に進み、少し国道からそれると斬新でモダンな外観の「熊野古道なかへち美術館」があります。
この建物はのちに金沢21世紀美術館を設計した建築家ユニット「SANAA」が最初に手がけた美術館だそうです。とても小さな美術館ですが、周りの景色も楽しめる居心地の良いおしゃれな空間が広がっていました。
【熊野本宮大社】
なかへち美術館からさらに国道311号を東に進み国道168号の突き当たりを北上すれば、熊野詣の目的地である熊野本宮大社です。
大鳥居をくぐり熊野大権現の奉納幟が立ち並ぶ158段の階段を登ると神殿です。メイン通りの階段の脇に「祈りの道」と呼ばれる石段があり、その石段は「熊野古道」であると書かれた案内板が立ててあります。結構狭くてあまり風情のある石段では無いんだけど、いにしえの道っぽいのでワタシはいつも帰りはそちらを通って戻ることにしています。
【湯の峰温泉】
熊野本宮大社で参拝した後は、本宮近くでランチしてから本宮温泉郷のうちのひとつ湯の峰温泉で日帰り入浴を楽しみました。
湯の峰温泉は源泉が湧き出ている天然岩の湯船があるつぼ湯で有名です。つぼ湯は熊野詣の前に身を清める温泉として世界遺産に登録されています。30分交代で1グループづつしか入浴できないので、つぼ湯は諦めて今年春にリニューアルオープンした公衆浴場に入りました。
湯ノ峰温泉の公衆浴場には「くすり湯」と「一般湯」の2種類があります。「くすり湯」の入湯券を買うと「一般湯」にも入浴できると窓口の女性が親切に教えてくれたので、両方入ることにしました。平日炎天下の昼過ぎということもあり男湯の入浴客は出るまでワタシ一人だけでした。で、参考に浴場も撮影させてもらいました。
↑ こちらは「くすり湯」。加温加水いっさい無しの純粋な源泉掛け流しのため洗い場はなく浸かるだけです。真新しい浴槽に源泉がドバドバ流れ込んで気持ちイイ〜。
↑ こちらは「一般湯」。「あつめ(42℃)」と「ぬるめ(40℃)」に浴槽が分かれていてちゃんと洗い場もあります。温度調整のため加水されているようです。
お湯はいずれも無色透明無臭でクセのないお湯です。何と言っても公衆浴場とは思えないほどの綺麗な設備が印象的でした。夏の平日昼間はかなり穴場かも?
湯の峰温泉で日帰り入浴した後、もう一度本宮前を通過して国道168号をさらに北上すれば奈良県十津川村に入ります。
【十津川温泉 ホテル昴(すばる)】
十津川村は以前にこのブログで紹介したとおり「源泉掛け流し宣言」をおこなった温泉の村。今回のお宿は「十津川温泉 ホテル昴」です。
十津川といえば西村京太郎のトラベルミステリー「十津川警部シリーズ」。村名と主人公の苗字が同じというだけなのに十津川警部シリーズの書籍コーナーがロビーに堂々と鎮座していました。ちなみにワタシの妻は、渡瀬恒彦氏の十津川警部が大のお気に入りらしく、『ほぼ全シリーズ観た!!』と豪語。それでもCS放送でシリーズが再放映されると、また熱心に観ています。(同じタイトルのドラマを観て犯人が誰なのか、わかっているはずなのにまた観る気持ちが、ワタシにはワカラナイ。。)
ホテル昴は十津川村も加わっている第3セクターの企業が運営しているので、敷地には村営のプール棟や大きな野外ステージなどもあります。
ホテル宿泊者は村営プールの利用券がもらえるので、夕食前の腹ごなしに利用してみました。こちらのプールは「温水」では無く「温泉」プールで、プールの水には十津川の温泉水が利用されています。25m6コースで学校のプールほど広さがあるのですが、この日の利用客は我々夫婦と村人らしきおじさん一人の3人だけ。ほぼ貸切状態でゆったり水中ウォーキングとスイミングを楽しむことができました。都会の「密」とは真逆のとても良い環境です。
プールで少し運動したあとは、十津川自慢の源泉掛け流し温泉でほっこりしました。無色無臭のナトリウム炭酸水素塩泉は美肌の湯です。
夕飯はコース懐石。一品一品手の込んだ料理が運ばれてきます。
あれ?また、誰かが地酒の飲み比べを頼んでる。。。あ、ワタシでした
3日目。
朝風呂を楽しんだ後に朝食をいただき、天川村に向けて出発しました。国道168号を北上し、天ノ川沿いの細い県道53号を東へ。
【天河大辨財天社】
天河大辨財天は一昨年の秋に妻がソロライブ成功祈願に訪れたまま、お礼参りに行っていなかったので今回参拝しました。芸事のパワースポットとして全国的に知れ渡っているようで、山奥にもかかわらずこの日も大勢の参拝客で賑わっていました。
【洞川温泉】
参拝を終えて県道53号、県道21号経由でこの旅の4湯目となる日帰り湯の洞川温泉センターへ。洞川温泉は同じ天川村内なので、天河弁財天から車で15分ほどの距離です。
洞川温泉の泉質は弱アルカリ性単純泉で、長旅の疲労回復にはぴったりの温泉です。
温泉に入った途端に雷雨となり温泉街の雰囲気を撮影できなかったので、以前(2018年3月)に撮影した時の写真をご紹介しておきます。
洞川温泉を出て、帰路に着く頃にはようやく雨もあがりました。
3日間で4湯を制覇した我々の肌は少年少女のようにピチピチと輝いていたのは、言うまでもありません。
今回の夏休みは比較的近場の温泉巡りをしてみました。白浜や十津川は何度か訪問した事がありますが、同じ場所へ行っても違う角度から見れば新たな発見があり楽しいものです。 あっ、、ひょっとして十津川警部シリーズの再放送も同じことなのかな??
それにしても、一挙に2泊3日分の旅レポを書くのは疲れる〜。
次からは、やっぱりもう少し小出しにしようっと。 (ーoー)y~~~
円月島 いいなぁ・・・・[E:#x266A]( ´θ`)ノ
って 白浜温泉へはいつか行きたいねぇと
我が家でも話しているのですが
いいなぁ。。。。いいなぁ・。。。ドライブ!(*。◇。)てイケるの!が
うちなんか 往復するだけで つかれっちゃうよ
ああ 羨ましい ワン。
さて このペースだと お盆休めるのか?
そんな状況でーす!
高忠(?)さん、
忙しそうな高忠さんの代わりに
ワタシが楽しんできました(笑)
白浜は温泉もあるし、パンダもいるし
良いところですよ〜
来られる時があれば、奈良にもお立ち寄りを!
うらやましいぐらい楽しんでいますね。
9月に横浜でお会いできなくてホント残念です。
でも人生100年!
まだまだ機会はありますよね、きっと。
またご連絡ください。
こっちは嘱託になったら、仕事量が増えてしましたよ(笑)
ブラックな職場です(泣)
たろさん、
9月は残念でしたが、
いつの日か関西or横浜or北海道で
集合できれば最高ですね (^^)/
とりあえず人生100年
楽しく遊べるうちに
楽しもうと思っています[E:#x1F60A]