梅雨の山陰二人旅（その２）

前回の続き、山陰２泊3日の旅行記後編です。

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二日目は玉造温泉を出発して、午前中は島根県安来市の足立美術館へ

＜足立美術館＞

かなり以前に高忠さんの旅行記を拝見して一度は訪れてみたいと思っていた足立美術館。ようやく念願が叶いました。

足立美術館には横山大観をはじめとする近代日本画壇の巨匠たちの作品や現在活躍中の日本画家の作品など数多く展示されていました。展示作品への興味もさることながら、何よりワタシは日本庭園ランキングで2003年から連続日本一の栄誉に輝く庭園をいちど見たくて訪れました。館内の日本画は撮影禁止ですが、庭園は撮影OKなので思う存分撮影してきました。

苔庭です。杉苔と白砂の曲線が美しく構成されています。杉の木が斜めに植えられているのも全体の構成上、意図あってのことだそうで、日本庭園の奥深さを感じました。

全国的には未だコロナ禍冷めやらぬ平日ということもあり、来場客は極端に少なくゆっくりと絵画や庭園を堪能することができました。窓から見る庭園の風景も額縁に収まる風景画のようで、かなり計算され尽くされています。

枯山水と池庭。人工的に創り出した自然ですが、自然を愛でる人のココロは純粋でこれもまた自然であります。そこが日本庭園の本質なのかも知れませんねぇ。

＜そば処　まつうら＞

午前いっぱい使って足立美術館で過ごす計画だったので、ランチは安来市内で事前に探していました。やはり島根に来たからには出雲そばかな？と思い、地元の人にも大人気だという「そば処　まつうら」に決定。

こちらは蕎麦やうどんを作っている製麺会社が経営している食事処なので、麺はもちろん自家製麺です。平日でしたが、既に４〜５組が並んでいて待つこと約20分。ワタシは「天麩羅割子そば」を注文しました。出雲蕎麦はそばの実を皮ごと製粉するので、色は濃く良い香りがします。特にこちらは隣接する製麺工場で作った挽きたてのそば粉を使っているので蕎麦の風味をしっかり感じることができます。行列店だけのことはあり、リーズナブルでとても美味しくいただきました。

＜山陰海岸＞

出雲そばでお腹を満たした後は、一部をのぞいて無料区間が続く国道バイパスをひた走り東へ。

鳥取県に入った国道9号の海岸線沿いには風力発電の風車が立ち並ぶ景色が突如現れてビックリ！　山の上に建つ風力発電の風車は時々見かけるのですが、海岸線沿いにこれだけの風車が並んでいるのを見るのは初めてでした。この辺りは海風が非常に強く、特に冬場は積雪もあるので、厳しい気候であることが安易に予想できます。予期せず見慣れない景色に出会うのも、ドライブ旅行の醍醐味です。

途中、急な激しい雨に会いましたが少しだけ鳥取砂丘へも立ち寄りました。鳥取砂丘を訪れるのも初めてだったので、やはり新鮮な驚きがありました。長い年月をかけて創り出す自然の造形は、人間の想像をはるかに超えるものがあり、そこに美しさを感じずにはいられません。今回は時間がなかったので風紋を見ることが出来ませんでしたが、次来る時は砂丘の向こう側まで散策してみたいと思います。

鳥取県をさらに東へ進み、兵庫県との県境のトンネルを超えたすぐのところに「穴見海岸展望所」というポケットパークがありましたので写真撮影で小休止。鳥取〜兵庫〜京都の日本海側の海岸線は「山陰海岸ジオパーク」としてユネスコ世界ジオパークに認定されており、貴重な地質や地形の宝庫となっています。

＜浜坂温泉＞

2日目の宿は「浜坂温泉　魚と屋」。この時期は赤イカと岩牡蠣のコース料理があるという事で、宿をこちらに決めました。

イカの刺身は一人一杯づつ付いており、これだけでも十分なほどでしたが、これにすき焼き、煮魚、天麩羅、とろろ飯などが付いていてお腹がいっぱい。おいしい海の幸を中心に存分に味わうことができました！

翌朝。宿から見える浜坂漁港の朝焼け。やはり場所を変えると気分もリフレッシュできて気持ちが良いものです。

3日目は久しぶりにカフェべんべんに立ち寄った後、一般道を乗り継いで大人しく帰宅しました。

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ようやく新型コロナウイルスワクチンの接種券が我が家にも送られてきました。

接種日は未定ですが、早くワクチンを２回接種してまた旅行に行きたいなぁ〜(^^)