メリケン波止場から新たな人生の船出

暑い日が続いた今年の7月。そんな7月最後の土曜日に神戸で娘の結婚披露宴を催しました。

披露宴会場は神戸メリケンパークオリエンタルホテル。神戸ウォーターフロントのランドマークの一つです。結婚式の当日入りだと準備に間に合わないので前泊しました。前日は妻とメリケンパークを散歩したり、MOSAICで食事を摂ったりして少しだけ神戸の夜を楽しみました。この界隈はどこを写メっても絵になります。

ホテルの部屋からの展望。港やメリケンパーク、六甲の街並みが一望できました。


式当日。妻は朝から慌ただしくメイクと着付けにブライダルフロアへ。ワタシはホテルの部屋でゆっくり寛いでからチェックアウトし、モーニングに着替えて親族控え室で歓談。その後、リハーサルのためホテルに隣接するチャペルへバスで移動して12時30分からいよいよ本番です。

チャペル横の小部屋で簡単なリハーサルを終えて感慨に浸る間もなく式場へ。式場のアクアホールはガラスに囲まれていて陽光が降り注ぐ明るい式場でした。
新郎入場のあと、ワタシは娘のドレスの裾を踏まないようにゆっくりと右足、左足、左足、右足とウエディングアイルを進む。元来せっかちで早足のワタシがこれほどゆっくり歩を進めたのは、そういえば自身の結婚式以来かなぁ〜。無事に新郎の元まで送り届ければ父親はお役御免です。

会場はチャペルなのですが人前式で行なったので、二人が親族や友人の前で永遠の愛を誓い、参列者が証人となりました。二人で唱和する「誓いの言葉」は見事に息ぴったりでしたから、きっと相性バッチリです。(親の欲目か?)

無事に式を終えて、チャペル前で記念撮影。大雨男の息子が参加しているのにこの日は珍しく快晴。心やさしい新郎の普段の善行の賜物か? 娘がふりまく笑顔の賜物か? 暑かったけれど、天気に恵まれて何よりでした。


披露宴は14時スタート。オープニングビデオから始まり、新郎新婦入場、乾杯、ケーキ入刀と続きます。

披露宴会場は海の見える開放的なホールで、終始リラックスした和やかな雰囲気の中で行われました。

二人揃って阪神タイガースファンの新郎新婦。宴の中盤、二人はタイガースのレプリカユニフォームを羽織り、参加者全員がバルコニーに出て「ジェット風船」ならぬ「バルーンリリース」で二人の門出を祝いました。

お色直しのため新郎新婦は一時退場。その場で指名されたエスコート役は、新郎がお母さん、新婦が大雨男として悪名の高い兄(笑)でした。娘は幼い頃から息子の友達と一緒に遊んだりすることも多く、なんだかんだ言っても仲の良い兄妹です。兄も嬉しそうに妹をエスコートしていたのが印象的でした。

宴の後半、新郎はブラックのジレと蝶ネクタイ、新婦は明るい赤紫のドレスに着替えて登場。
娘は衣装選びの際、このドレスに一目惚れだったそうです。このドレスの色を和名で当てはめると「あやめ色」。『いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)』とはどちらも優れていて選択に迷うことの例えですが、娘は最初から迷う事なくこのドレスを選んだようです。
そういや、子供の頃から『これが欲しい』と言い出したら、それ以外は見向きもしなかったなぁ。(ワタシ似???)

宴席の余興の様子です。何だか貫禄たっぷりの人がマイク前に居ますが、大物演歌歌手をゲストに迎えたわけではありません。シルエットだけ見ればほぼ「それ系」ですが、ゲストへのご挨拶も兼ねてワタシの妻が、中島みゆきの「糸」を歌ったのでした。(やっぱり歌うんかい!)

そして娘は感謝の手紙の代わりにメッセージを歌に込めて、絢香の「ありがとうの輪」を歌いました。ええ歌や〜。


娘は就職と同時に家を出て一人で生活し、去年12月の入籍後からは新居で新婚生活を始めています。

今年2月に息子が結婚して家を出てからは、我々夫婦二人だけの生活であることには変わりないのだけれど

子供達の結婚式を無事に終える事ができて、我々の生活もようやくひと段落した感じです。

ウエルカムボードには妻が作ったリングピローが飾られていました。

一日ずっとニコニコ笑顔で幸せそうな娘を見ていると、

色々な人達からたくさんの愛情をもらって彼女の今がある事を実感して

ワタシもとても幸せな気持ちになりました。

いつまでも笑顔とありがとうの気持ちを忘れず

やさしい旦那と共に実りある人生を過ごしてもらえれば嬉しいな。

うだよろし

Apple製品を愛するB型人間 奈良県宇陀市在住 還暦を迎え、人生2周目を周回迷走中。

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