この機会に地元の魅力再発見

最終更新日

Comments: 4

『人との接触を8割減らしましょう』と厚労省が奨める中、テレワークに伴って外出機会が激減したワタシは、カロリー消費量が8割減りました。『これは大変。3密を避けて運動するしか無い!』と、天気の良い休日は近場でウォーキングやサイクリングを再開することに。自転車でいつもより少しだけ足を伸ばして巡ると、地元のマイナーな旧跡を再発見できるのでなかなか楽しい。

今回は先日サイクリングで巡った近場の2箇所をご紹介します。

<龍鎮の滝>

龍鎮の滝(りゅうちんのたき)を訪れるのは約6年ぶりで、ほんとうに久しぶりでした。そういや前回行った時にはその場所がGoogleMapに載っていませんでしたが今回はしっかり記載されていました。ちなみに前回訪れた時の記事はこちら

前回はMTBで行ったのですが、今回は昨年秋に買ったクロスバイクで行きました。クロスバイクはMTBより車輪が細いのでスピードが出て快適です。前回と同じ龍鎮橋で自転車を停め、橋から神社までは前回同様に山道を歩いてゆきます。相変わらずの山道ですが、天気が良かったので気分は上々。

しばらく歩いて、龍鎮神社に到着すると龍鎮の滝が見えてきます。6年前に訪れた時と何ひとつ変わらず、紺碧の滝壺に清流は流れ続けていました。ここに居て滝を眺めていると時間が止まったような錯覚に陥ります。きっと数千、数億年のうちの数分なので時が動いていないのも同然なのでしょう。

神社の社の前を滝壺から溢れた清水がせせらぎとなって流れてゆきます。あたりの様子がわかるようiPhoneで短い動画を撮影してみましたので、滝の水音とともにお楽しみください。

<伝 六孫王五輪塔>

次の休日(定年再雇用は休日が多い)は、大宇陀岩清水に伝わる『伝 六孫王五輪塔』へサイクリング。全く無名の旧跡なので、立て看板とGoogleMapを頼りに迷いながらも登り下りを繰り返す田舎道をヒィヒィいって走りながらなんとか到着しました。

田んぼ畦道を道標どおり走っていくと、そこから先は柵が有るものの、ほぼケモノ道。自転車を畦道の脇に置いて歩く。鹿や猪との遭遇率が8割はあろうかと思われる人けのない道を恐る恐る数十メートル行くと案内板が見えてきました。

『六孫王』とは清和源氏、つまり清和天皇の孫で源氏を最初に名乗った源経基(みなもと つねもと)が皇族の時の名前だそうです。『五輪塔』は墓や供養塔として仏教の五大(地・水・火・風・空)を意味しているらしいです【ニワカ知識なので詳細は写真↑↑の説明をご参照あれ】。風輪と地輪が見つかっていないので残りの3輪のみが残っています。頭に『伝』とついているのは文字通り地元の人の言い伝えによって語り継がれているのであって、これが六孫王の墓であるといった確かな裏付けは無さそうです。でも、その子孫であるかの源義経が宇陀の地で身を潜めていたと文献にも残っているそうなので、この地は源氏との関りが無いとは言い切れず、あながち村人の伝承と切り捨ててしまうことも出来ないかも? 京都の六孫王神社本殿の背後には経基の墓石が有るらしいので、こちらはその供養塔であっても不思議ではありません(知らんけど。。)。

いずれにしても積み上がって現存していれば威風堂々とした立派な五輪塔で、古い歴史を感じさせます。風輪と地輪は何処にいったのか?本当に六孫王に由来するものなのか?など、謎と浪漫に満ちた巨石なのでありました。

シェアする