忘れてはいけないこと
ようやくコロナ禍も落ち着きを見せ始め、今年から穏やかな正月が戻りつつあると思っていた矢先に、能登半島を震源とする大地震。今なお余震は続いており、愛する人や家屋を失った被災地の皆さんの悲しみ・不安は如何ばかりかと思うと心が痛みます。
さて、この年末年始ワタクシはといいますと、仕事を辞めたのでヒマになるかな?と思っていたのですが、結構忙しく動き回っておりました。(『どうせほぼ、遊びなんでしょ!』という皆さまの声は謹んでスルーさせていただきます😁)
そんな中で訪れたおすすめのスポットをいくつかご紹介しておきます。
<三光丸くすり資料館>
株式会社三光丸(さんこうがん)は奈良県御所市にある和漢胃腸薬三光丸を製造販売している会社です。大相撲の懸賞旗や奈良のローカルテレビCMで、たまにお目にかかる程度の認識だったのですが、会社の敷地内に無料で見学できる「三光丸くすり資料館」を併設されていると知り12月某日に行ってみました。入館無料とは思えないほど豊富な展示内容でした。
資料館は3つの建物に分かれており、美しい中庭を通って移動するようになっています。通常の開館日には説明員の館長さんがいらっしゃるそうですが、この日はお休みだったので案内資料に沿って館内を巡りました。
最初の展示場「薬のまほろば館」には和漢薬の元となる生薬の実物が展示してありました。「漢方薬」が漢方医学の思想や理論に基づいて生薬を配合している薬を表すのに対して、古来より独自に配合した処方などが伝承されて現在に至る薬を「和漢薬(生薬製剤)」と呼ぶそうです。生薬で出来た薬は全て「漢方薬」と思っていたのですが、いわゆる「一家相伝」の薬が和漢薬なんですね。知らんかった〜。
二つ目の展示場「三光丸こころの館」では和漢薬を作るために昔使われていた道具や、薬袋などが展示してあり、実際に昔ながらの薬作りを体験できるようになっています。また、置き薬の粗品(昔懐かしの折り紙風船など)も展示してありました。
「天秤ばかり」に異常に興味を示すご婦人が約1名おりました事をご報告しておきます😅。
最後の収蔵庫には古い配置薬の薬箱や台帳が収納展示されていました。そういえば昔、大阪の実家へも富山から薬の行商に来られていて、薬は使った分だけ支払う方式だったのを思い出しました。いわばリスクを販売会社側が負担する信用取引ですが、今なお、三光丸はこの方式でも商売をされているそうです。そういえば、勤めていた事務所にあった「オフィスグリコ」も似たような方式ですわなぁ。直販メーカーが値引き競争を避けるためのひとつの解なのかも!?。
ひと通り見学を終え、事務所に戻ってアンケートを渡すと三光丸のサンプル品や記念品の入った袋をお土産にいただけます。至れり尽くせりや〜。
※なお、一部を除いて土日は休館日です。来館の前にWebで開館日を確認してからお出かけください。
<かにカニ日帰りエクスプレス>
この冬は例年に比べてカニの価格が少し下がったとはいえ、温泉旅館で一泊して蟹料理を堪能しようと思うと結構な出費になります。娘夫婦が前年に行った日帰りカニツアー「かにカニ日帰りエクスプレス」がリーズナブルにカニを満喫できたというので、12月某日、今回は娘夫婦と妻とワタシの4人で兵庫県竹野へ日帰りカニツアーに参加しました。
前日までは暖かい日が続いたのですが、この日は突然の寒波襲来。JR大阪駅から神戸線、播但線、山陰本線を乗り継いで豊岡に近づくと周りは雪景色。目的駅の竹野はすっかり雪に覆われていました。まぁ、観光するなら冬の日本海側はこうでなくっちゃという感じです。
JR竹野駅から昼食の後藤旅館まではバスで送迎してもらえるので雪道も安心。お目当てのカニは四人で5杯分あり、カニしゃぶ、焼きガニ、カニすきなど、好きな食べ方で自由に楽しめます。もちろん〆の雑炊まで腹一杯いただきました。個室なのでマイペースで食事してゆっくり寛ぐことができました。
このツアーの良いところは、帰りに城崎温泉駅に途中下車して寄り道ができる事。これでカニと温泉を1日で楽しむことができます。城崎温泉といえば外湯めぐり。前回2020年8月に我々夫婦が訪れたときは外湯7湯のうち「御所の湯」だけが工事中で入浴できなかったので、今回はリベンジです。「御所の湯」に浸かりトータル全7湯制覇! 義理の息子N君と一緒に雪見風呂が堪能できてとても良い想い出になりました♨️。
そして新年。
1月3日に息子夫婦と娘夫婦が揃ったので我が家で手巻き寿司&てっちりパーティー。息子夫婦が去年北海道旅行の土産で買ってくれた寿司専用の日本酒「男山 つまみつつ」を中心に焼酎、ウイスキー、ワインなどアルコールを総動員して乾杯しました。食事の後はみんなでトランプやテレビゲーム。平和に暮らせていることに感謝です。
1月5日
橿原神宮と宇陀の墨坂神社へ初詣に訪れました。
大災害と大事故が立て続けに起きた年始めですが、
この日、地元の空は青く澄み渡っていました。
悲惨なニュース映像が流れ続ける中、
無情とも思える平和な日常ですが、
これこそ大切な日常です。
災害によって突然奪われる命もある。
『生きとし生けるもの、与えられた命を粗末にしてはいけない。』
そんな事を強く感じた2024年の始まりでした。