感謝感激〜梅雨の間隙

　関西では平年に比べて３週間ほど早い梅雨明けだったようで、7月に入ってから猛暑が続いています。今年の梅雨は例年のしとしと降り続く感じではなく、豪雨と晴れ間が交互に繰り返されるなど予想しずらい降り方でした。そんな降雨の間隙を縫って東奔西走した6月を写真で振り返ります。

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まちたんけん

2025年6月13日

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あきの螢能

2025年6月14日

　去年に引き続き「あきの螢能」にボランティアスタッフとしてガイドの会から参加しました。天気が良ければ「阿紀神社」の能舞台で行なわれるのですが、今年はあいにく朝から雨で会場を文化会館ホールに変更して開催されました。会場は変更になっても、来場客への「おもてなし」として菖蒲と蓬の葉を束ねた邪気払いの薬玉はお渡しするので、朝から菖蒲刈りと薬玉作りの作業に追われました。

　終演後、薬玉を渡す際にたくさんのお客様から『ありがとう！　素晴らしかった！！』のお声をいただけました。会場が変わった事は残念でしたが、室内でゆっくり古典芸能の雅を感じていただけたようで、とても良かったです。😊

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室生深野のササユリ

　
2025年6月16日

　美しい棚田が広がる室生深野地区は「日本の里100選」にも選ばれています。昔、深野の地にはいたるところにササユリがたくさん咲いていました。日本原産の希少なササユリは環境に左右されやすいそうで、地域の皆さんが守り育てる活動を行っていて、平成24年には、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟が主催する『プロジェクト未来遺産』に登録されたそうです。ワタシは今回初めて深野のササユリを観に車を走らせました。

　少しだけ花の盛りは過ぎていたようでしたが、可憐な色合いのササユリがやさしく風に揺れていました。いつまでもこの山里に咲き続けて欲しいなと感じました。

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螢の夕べ in 高井

2025年6月21日

　榛原高井は伊勢本街道沿いにあった旧宿場町です。この時期になると水辺で蛍がたくさん光って飛び回るので、例年「蛍の夕べ」と題して地域主体のイベントがおこなわれています。今年は、ボランティアガイドの会もイベントに協力することになり、蛍鑑賞の夕暮れ前に伊勢本街道の旧跡を希望する来場客の皆さんと一緒に巡りました。

　高井宿周辺は見どころがたくさんあるのですが、今回のメインは江戸時代の庄屋であり旅籠も営まれていた松本家です。当主のご厚意で今回特別に屋敷内を見学させていただく事が出来ました。『キリシタンをチクったら褒美を与える』といった内容の奉行所からの定書きなど、当時の歴史を物語る興味深い遺物もいくつか遺されています。また看板の文字『御宿』の宿にニンベンが無いのは、ここの御宿は人間以外に馬や牛も泊まる事ができたから等のエピソードも豊富です。
　現在も住居として使われているお屋敷は、江戸時代の建物とは思えないほど手入れが行き届いていました。かまども当時のまま残されていて、今もかまどでお米を炊いているのだとか。観光客のみなさんもタイムスリップしたかのような素晴らしいお屋敷に感激されていました。

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　観光ガイドをしていると、我が町には過去の歴史に脈々と繋がっている場所があり、行事・風習がたくさん残っている事に気づきます。それらが現在も残っているのは決して偶然ではなく必然、つまり受け継ぐ人々の想いであったり、その土地で生活する人の知恵であったりが介在するからなんだろうなぁ〜と強く感じた6月でありました。